言葉はツール

昨日は香港の返還記念日で祝日だった。
家族総出でシンセンへ。
といっても楽しいマッサージやお買い物ではなく、
シンセン郊外にある義祖父母たちのお墓参り。
暑かった・・・。
暑いのに、お墓の前に食べ物をお供えして、思いっきり紙を燃やしまくります。
私は何も分からないのでただ見てただけだけど、義兄達やおかんは大変そうだった。

香港(あるいは中国)の冠婚葬祭、日本と似ているようで、実はかなり違う。
文化の壁は大したことなさそうに見えて、実はなかなか厚いかも。
こないだも傘2本あるのにおかんとアイアイ傘するって言うトミーとケンカしたし。
しないよね、ふつー!

それはさておき、
姪っ子の英語&普通語がどんどん進歩していて驚いた。
簡単な会話なら全然不自由しない。
普通語も私より全然ペラペラ。。。しかも英語も普通語も発音いいの。
香港の小学校2年生、恐るべし。
彼らは幼稚園から漢字と英語をお勉強するそうです。
香港では、広東語、英語、普通語の3カ国語が話せなければできない仕事が多い。
もちろん、多くの香港人の英語、普通語はネイティブからはほど遠くて、発音も悪い。
でも彼らは自信をもって英語を話すし、それで仕事ができてるからすごい。

日本で英語教育を小学校から導入するか否か議論してるけど、香港の人を見てると、
「まず美しい日本語を話すべき」っていう状況はもう過ぎ去ったんではないかなぁと思う。
確かに日本語は美しい言語だと思うけど、言語はコミュニケーションのツールであって、
美しさを追求するのは作家や言語学者の仕事にすればよいと思う。
まずは中高の英語教育を見直して、高校卒業時の英語力の向上を目指して、
それでもダメなら小学校からの教育を導入すればいいんじゃないかな。
6年も英語を習ってそれでも話せない日本人、けっこう有名ですヨ。

日本の中だけで経済が完結してた時代ならともかく、
香港と同様、土地も資源も少ない日本が、言語ができなくても
世界で生きていけるんでしょうか。
香港だけでなく、ヨーロッパでも中学生にもなれば英語はペラペラです。

そもそも、「美しい日本語」って何なのでしょう。
今の日本で「美しい日本語」を話す人なんているんですか?
そこが私の最大の疑問なのです。

  

写真:
姪っ子にカメラを貸したら、
無残にもパーツに切り刻まれたトミーの顔。
子供の発想ってほんと斬新。